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女性のための犯され短編集
第8章 幽霊アパートで犯される
(またかぁ……)
仰向けで眠っている身体が──動かせなくなる。
この1週間で毎日だった。よっぽど疲れてるんだろうか。畳の床に布団を敷いて寝ているが、それが身体に合わないんだろうか。
(うう…身体が痛い、寝返り打ちたい)
深呼吸して早く治そうとするけれど、呼吸すらも上手くできないのだ。苦しい。まるで
…まるで、誰かに喉を掴まれてるみたいな
「……っ」
掴まれてる……?
「…………ぅ」
そこで彼女はふと、考えてしまった。
動かない手足。でも指先は動かせる。
ググッと身体を力ませると、力がこもる感覚は確かにあるのだ。
(…金縛りって、こういうものなの?)
つまり彼女の身体が動かないのではなくて、何か…" 誰か " に、動かないように 押さえ付けられている
それも、四肢を覆うほどの無数の手に押さえ付けられているような、その感覚に近かった。
「‥‥‥‥!」
そんな仮説がたってしまうと、彼女は途端に怖くなる。ゾゾゾッ…と背筋が凍り、ヒュっと嫌な音を出して空気が喉をぬけた。
目を開ける。
視界にはいつもの天井と、吊り下がるシーリングライトが映るだけで異常はない。
けれどナニカが自分を布団に押さえ付けている。徐々にそれは気のせいから確信へと変わり…人の手の感触さえ、あるような気がした。
....ゾクッ
『・ォ・・・・コィ・・』
変な声まで聞こえ始める。