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禁断の果実
第4章 悲劇
「でも、俺、凄い心配だから家まで送るよ…」
私はこの言葉を聞いて自宅を知られては困ると思っていた。
だが、響は送るからと言っていう事を聞かなかった。
私は根負けしてしまい、響に途中まで送ってもらうことにしたのだ。
私の自宅に行く途中には小さな公園がある。
その公園は夜になるとちょっと薄暗くて気味が悪かった。
その道をいつも私は通っていたのだ。
その公園を通り過ぎようと思った時だった。
3人の若い男が公園の物陰から出て来て私たちの行く手を阻んだ。
年のころは20代後半だろうか。
その男たちが響を見てこう言ってきた。
「おい、坊主、お前可愛い姉ちゃんと一緒じゃねーか?」
それを聞くと響は身構えた。
私はその言葉にビクリとしてしまう。
私は無意識に響の腕を掴んだ。
それに気づいたのか響は私の肩に手を回し抱き寄せてくる。
尚もその若い男たちはこう言ってくるのだ。
「お姉ちゃんさぁ、これから俺たちと愉しいことしないかぁ…」
そう言うと、3人の中のひとりの茶髪の男が私の腕を掴み響から引き離そうとした。
私は響の腕を掴んだのだが引き離されてしまう。
私は茶髪の男にこう言ったのだ。
「や、やめて!!離してっ!!」