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禁断の果実
第5章 婚約者
「襲われたって、まさかレイプされたんじゃないだろうな?」
優一郎の表情が険しくなるのが分かった。
私は本当の事を聞いて欲しかったのでこう言ったのだ。
「そ、そうよ、わ、私、れ、レイプされたのよ…」
そう言うと泪がどっと瞳から溢れ出て来た。
私は両手で顔を覆い泣いたのだ。
その様子を見て優一郎がこう言う。
「今すぐに、警察に行こう、被害届を出すんだ…」
私はその言葉を聞くと恐怖を感じた。
「それは出来ないわ…」
「なんでだ?レイプなんて犯罪じゃないか!!俺はその犯人たちを許さない…」
優一郎はかなり激怒していた。
それは無理もないだろう。
私は優一郎の婚約者なのだ。
来年には結婚することになっている。
私はこう言ったのだ。
「警察には行けないわ…レイプ現場をスマホで動画を録画されてしまったの…」
「なんだって?」
「で、その事を誰かに話したり、警察に行ったりしたらネットでその動画を流すって言われたのよ…」
「なんて、卑劣なんだ!!」
優一郎の怒りは頂点に達している様だった。