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禁断の果実
第6章 部室
私は話すことがとても辛かったのだ。
でも、女医はカウンセリングを勧めてくる。
私は迷ったのだがその女医の勧めを受けようと思った。
「はい、分かりました、カウンセリングを受けてみます…」
「そう?ありがとう、少しツライかと思うけど話すことで段々と気持ちも落ち着いてくると思うわ…」
「そう言うものですか?」
「ええ、そうよ、話すことで気持ちの整理がつくと思うわ…」
カウンセリングの目的とは、相談者が自分の力で立ち直る為の機会を見出したり、心情や思考の整理の手助けをしたりすることだ。
カウンセラーは相談者に対して具体的なアドバイスや答えを示すのではなく、傾聴によって相談者が自分の考え方や気持ちを整理したり、気づきを得たりするサポートを行うのだ。
カウンセリングには次のような効果が期待できる。
・気持ちを軽くする。
・他の人に自分の気持ちを理解して貰え、話ができてスッキリしたと言う感覚が持てる。
・話すことで緊張や不安が和らぐ。
だが、医師以外のカウンセリングは保険対象外となる為1回60分で6,000円から10,000円程かかる様だった。
私は経済的なことも少し気にはなったがカウンセリングを受けてみようと思った。
そこで、女医にこう聞いたのだ。
「どうしたらカウンセリングを受けられますか?」
「私のクリニックに併設されているカウンセリングルームがあるので、受付で予約を取って受けてみて…」
この「心の光クリニック」のビルの4階にはカウンセリングルームがあった。