この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実
第6章 部室

響は円錐を見てそれをデッサンしてゆく。
デッサンと言う言葉はフランス語で「線を引く」という意味だ。

一般的にデッサンは、鉛筆や木炭などの画材を使用し、モチーフの形をモノトーンでとらえて描くことを言う。

日本語では「素描」とも言われることもある。
デッサンには主に形や光をとらえ、基礎画力を身に着けるために学ぶとされる。

響は真剣に円錐をデッサンしていった。
他の生徒がデッサンし終わってゆく。

他の生徒が私にこう言ってくる。

「高岡先生、今日はこれで終わりにします、また明日来ますのでよろしくお願いします…」
「分かったわ、お疲れ様…」

5~6人ほどいた生徒たちが次々と部室を後にしてゆく。
気が付けば私と響二人だけが部室に残る形となってしまった。

部室の窓からは強い西日が射しこんで来た。
私は響のデッサンを見た。

円錐の形は完ぺきだった。
響は円錐の影を今描いていた。

影の薄いところを指先で少し擦り、濃淡をつけている。
私はそれを見てこう言ったのだ。

「前澤くん、影の濃淡は指で擦らないで鉛筆で描くようにした方が良いわね?」
「え?そうかなぁ?」

ちょっと響は不満そうにしてそう言うのだ。
私は響が描く手に自分の手を添えた。

/120ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ