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禁断の果実
第7章 相談
「ええ、本当よ…」
「で、何故、優一郎さんと別れることになったのよ?」
「私、レイプされて、自分の身体が汚れたと思ったのよ、結婚は無理だと感じたの…」
「で、優一郎さんはなんて言ったの?」
「そんな事は気にしてない、俺と結婚してくれ…て、言われたわ…」
理恵はちょっと考えている様だった。
そして、こう言ってきた。
「そ、そうよ、優一郎さんの言う通りだと思うけどな?」
「でも、私は自分の事が許せないのよ…」
「何故、自分を責めるの?」
「自分でも分からないわ…その事件があった時に一緒にいたのがさっき話した生徒だったのよ…」
「え?マジで?」
「ええ、本当よ…」
「じゃ、その現場にいて、一部始終をその生徒が見ていたの?」
「ええ…その後、タクシーで一緒に自宅に来たのよ…夜通し私の事を看てくれていたわ…」
理恵は何も言い出せない様だった。
でも、理恵は意外な事を言ってきた。
「もしかして、瑠唯、その生徒の事が好きなんじゃないの?」
「え?私が?」
「そ、そうよ…」
私は自分の気持ちに気づかなかった。
理恵のいう事もまんざら当たらずとも遠からずだと思っていた。
自分は響の事が好きなのだろうか。