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禁断の果実
第12章 辞職

「この話しは事実なのかね?」

私はそう言われると困ったが真実を話そうと思った。

「はい、それは事実です、私は前澤くんと交際しています…」

すると、校長は非常に驚きこう言うのだ。

「高岡先生、自分がしていることが分かってるんですか?」
「ええ、分かっています、でも、私は前澤くんの事を愛しているんです…」

校長は驚きその後の言葉を探すことが出来ない様だった。
でも、こう言ってくるのだ。

「高岡先生、悪い事は言わない、前澤君とは別れなさい…そうしないと先生が学校を辞めなくてはならなくなるのだよ?」

これを聞いて私は教師を辞めてもいいと思った。
こう校長に話したのだ。

「私は、教師を辞めても構いません、前澤くんを失うよりはずっといいです…」
「それは、本気で言っているのかね?」

校長の驚きは頂点に達していた。

「はい、本気です…」

校長は黙って聞いていた。
私は校長にこう言ったのだ。

「校長先生、今日限りで私は教師の仕事を辞めます…」
「本気かね?」

校長はそう言うと私を説得しようとしてくる。
でも、私の気持ちは変わる事はなかった。

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