この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第53章 彼の部屋

蒼人さんは、立って、ゆっくり歩くくらいなら、
もう松葉杖は要らないみたい。
足のギブスは痛々しいし、歩きにくそうだけど、
キッチンでコーヒーを淹れようとしてくれていた。
お水を薬缶に、
薬缶を火にかけて、
少し時間を置いてから、ミルに豆を入れる。
ゴリゴリと小気味よく豆が挽かれていく。
それに伴って、コーヒーの香気が部屋に漂う。
「『みなと町』の匂いですね」
蒼人さんが振り返って私に微笑んだ。
蒼人さんにプレゼントしたキットについているフィルターやフィルターカップは、一人用の小さいものだった。今日は、2人分淹れようとしているせいか、別のを用意していた。
小さいコーヒーポットに、ドリッパーをセット
ちょうど湯気を吹いた薬缶を取り上げ、
それらにお湯を通して温める。
ポットに落ちたお湯でカップも。
温まったドリッパーにフィルターをセットして、
挽きたての豆を入れる。
良い感じに温度が下がったお湯をそこに少し。
もう松葉杖は要らないみたい。
足のギブスは痛々しいし、歩きにくそうだけど、
キッチンでコーヒーを淹れようとしてくれていた。
お水を薬缶に、
薬缶を火にかけて、
少し時間を置いてから、ミルに豆を入れる。
ゴリゴリと小気味よく豆が挽かれていく。
それに伴って、コーヒーの香気が部屋に漂う。
「『みなと町』の匂いですね」
蒼人さんが振り返って私に微笑んだ。
蒼人さんにプレゼントしたキットについているフィルターやフィルターカップは、一人用の小さいものだった。今日は、2人分淹れようとしているせいか、別のを用意していた。
小さいコーヒーポットに、ドリッパーをセット
ちょうど湯気を吹いた薬缶を取り上げ、
それらにお湯を通して温める。
ポットに落ちたお湯でカップも。
温まったドリッパーにフィルターをセットして、
挽きたての豆を入れる。
良い感じに温度が下がったお湯をそこに少し。

