この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第53章 彼の部屋

「コーヒーに合いそうな甘いもの、こんなのしか無いけれど・・・
みなとさんもサンドイッチ、少し食べませんか?」
「え・・・でも、これ、蒼人さんの・・・」
お昼だし、と言おうとしたけれど、やっぱり少しだけ一緒に食べようと思いなおした。
だって、お店では、一緒に食べられないから。
サンドイッチを食べて、コーヒーをひとくち。
ふわんと良い香りが鼻腔に抜ける。
「おいしい」
お世辞ではなく、
蒼人さんのコーヒーはとても美味しかった。
「良かった・・・みなとさんのコーヒーに負けないように、って、少し練習したんです」
ネットとか見て、淹れ方を研究したのだとか。
蒼人さんと向かい合って座っている机の右側
大きな窓の外は相変わらず灰色の雨
でも、私と蒼人さんの間には、温かな色が溢れていた。
雨の日に、蒼人さんが私を見つめてくれていることは、
とても、とても嬉しいことだった。
みなとさんもサンドイッチ、少し食べませんか?」
「え・・・でも、これ、蒼人さんの・・・」
お昼だし、と言おうとしたけれど、やっぱり少しだけ一緒に食べようと思いなおした。
だって、お店では、一緒に食べられないから。
サンドイッチを食べて、コーヒーをひとくち。
ふわんと良い香りが鼻腔に抜ける。
「おいしい」
お世辞ではなく、
蒼人さんのコーヒーはとても美味しかった。
「良かった・・・みなとさんのコーヒーに負けないように、って、少し練習したんです」
ネットとか見て、淹れ方を研究したのだとか。
蒼人さんと向かい合って座っている机の右側
大きな窓の外は相変わらず灰色の雨
でも、私と蒼人さんの間には、温かな色が溢れていた。
雨の日に、蒼人さんが私を見つめてくれていることは、
とても、とても嬉しいことだった。

