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雨が好き
第54章 ひとりじめ

「もう!みなとちゃん、なんで、パッて帰っちゃうのよ!」
え・・・でも・・・だって・・・。
私はここのところ毎日、蒼人さんに会っていて、
楽しくおしゃべりしたり、一緒にサンドイッチ食べたりしていた。
だから、今日は、水際さんの番にしなきゃって、
兄妹の大事な時間、
きっと邪魔しちゃいけないって。
「水際さんも、蒼人さんと一緒にいたいかなって・・・」
色々考えたけど、口に出たのはこれくらいの言葉だった。
水際さんの目がまた少し大きく開いた。
開いて、そして、笑った。
「・・・バレ・・・てた?」
彼女はふっと遠くを見て、
川にかかっている小さな橋の欄干に寄りかかるようにした。
そのまま、流れる水に目を落とす。
私も、自然とそのとなりに。
「気持ち・・・悪いよね?」
とっさに意味がわからなかったが、
兄妹なのに、恋愛感情を持つことが・・・
という意味だと分かって、私は首を振った。
そんなこと、今の今まで全く思わなかったよ。
「そんなことない」
え・・・でも・・・だって・・・。
私はここのところ毎日、蒼人さんに会っていて、
楽しくおしゃべりしたり、一緒にサンドイッチ食べたりしていた。
だから、今日は、水際さんの番にしなきゃって、
兄妹の大事な時間、
きっと邪魔しちゃいけないって。
「水際さんも、蒼人さんと一緒にいたいかなって・・・」
色々考えたけど、口に出たのはこれくらいの言葉だった。
水際さんの目がまた少し大きく開いた。
開いて、そして、笑った。
「・・・バレ・・・てた?」
彼女はふっと遠くを見て、
川にかかっている小さな橋の欄干に寄りかかるようにした。
そのまま、流れる水に目を落とす。
私も、自然とそのとなりに。
「気持ち・・・悪いよね?」
とっさに意味がわからなかったが、
兄妹なのに、恋愛感情を持つことが・・・
という意味だと分かって、私は首を振った。
そんなこと、今の今まで全く思わなかったよ。
「そんなことない」

