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雨が好き
第55章 告白

「お父さん、蒼人が大学2年生の時、病気で死んじゃって
そのとき、私、高校生だった。
お母さんもお仕事していたけど、
一人じゃとても大学と高校の学費払えなくて、
だから、蒼人は学校辞めたの」
右の目から涙が零れていた。
「私にはなんにも言ってくれなかった
お母さんには相談して、辞めなくていいって、
お母さん言ったみたいだけど
蒼人は、『水際を大学に行かせる』って言って。
さっさと一人で全部決めて、就職先も決めて、
学校、辞めちゃって」
『いっつもそう!
私には秘密、秘密、秘密、ヒミツ!!!』
何でもいつも一人で決めてしまう蒼人さん。
だからあんなに怒っていたの・・・?
「だから、私、意地でも大学行ってやろうって
いっぱい勉強してやろうって・・・。
蒼人が大学辞めたの私のためだって分かってるから、
私、高校生で、まだ何も出来なくて・・・」
コクっと、ファジーネーブルを飲む。
最初に飲んだときより、苦い味がした。
「蒼人はいつも一番に私のことを考えてくれて
それは、すっごく嬉しくて
・・・すっごく苦しかった。」
でもね・・・
水際さんがうつむく。
「もっと、苦しいことがあった・・・」
そのとき、私、高校生だった。
お母さんもお仕事していたけど、
一人じゃとても大学と高校の学費払えなくて、
だから、蒼人は学校辞めたの」
右の目から涙が零れていた。
「私にはなんにも言ってくれなかった
お母さんには相談して、辞めなくていいって、
お母さん言ったみたいだけど
蒼人は、『水際を大学に行かせる』って言って。
さっさと一人で全部決めて、就職先も決めて、
学校、辞めちゃって」
『いっつもそう!
私には秘密、秘密、秘密、ヒミツ!!!』
何でもいつも一人で決めてしまう蒼人さん。
だからあんなに怒っていたの・・・?
「だから、私、意地でも大学行ってやろうって
いっぱい勉強してやろうって・・・。
蒼人が大学辞めたの私のためだって分かってるから、
私、高校生で、まだ何も出来なくて・・・」
コクっと、ファジーネーブルを飲む。
最初に飲んだときより、苦い味がした。
「蒼人はいつも一番に私のことを考えてくれて
それは、すっごく嬉しくて
・・・すっごく苦しかった。」
でもね・・・
水際さんがうつむく。
「もっと、苦しいことがあった・・・」

