この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第59章 おそろい

「どっちもいいですね・・・。多分、こっちのピンクのほうが軽いとは思うんですが・・・」
蒼人さんが真剣に考え込む。
「お客様・・・、こちらのシリーズなのですが」
店員さんはチェックの方を示す。
「メンズの展開もありまして・・・。いかがでしょう?お二人で同じシリーズで、というのは?」
え・・・。
同じ・・・シリーズ・・・
それって、それって・・・
私があたふたしている間に、店員さんが、同じチェック柄で、紺色基調のお洋服を出してくる。パンツもお揃い・・・。
お揃い・・・
蒼人さんとお揃い・・・。
私の頭はそれでいっぱいになってしまう。
顔、赤くなっていない?
「いいですね!・・・ね?みなとさん、そうしましょう」
え・・でも、蒼人さんの分は今日買うはずでは・・・、ごにょごにょごにょ・・・。
「いいんです・・・僕の持ってるのも古くなっていますし・・・それに・・・」
僕、ペアルックって、初めてなんです。
みなとさんさえ、嫌じゃなければ・・・
蒼人さんが少しだけ恥ずかしそうに目を泳がせた。
ぶんぶんぶん
あまりに勢いよく首を振りすぎて、頭が少しクラっとしてしまう。
嫌なわけない。
蒼人さんが真剣に考え込む。
「お客様・・・、こちらのシリーズなのですが」
店員さんはチェックの方を示す。
「メンズの展開もありまして・・・。いかがでしょう?お二人で同じシリーズで、というのは?」
え・・・。
同じ・・・シリーズ・・・
それって、それって・・・
私があたふたしている間に、店員さんが、同じチェック柄で、紺色基調のお洋服を出してくる。パンツもお揃い・・・。
お揃い・・・
蒼人さんとお揃い・・・。
私の頭はそれでいっぱいになってしまう。
顔、赤くなっていない?
「いいですね!・・・ね?みなとさん、そうしましょう」
え・・でも、蒼人さんの分は今日買うはずでは・・・、ごにょごにょごにょ・・・。
「いいんです・・・僕の持ってるのも古くなっていますし・・・それに・・・」
僕、ペアルックって、初めてなんです。
みなとさんさえ、嫌じゃなければ・・・
蒼人さんが少しだけ恥ずかしそうに目を泳がせた。
ぶんぶんぶん
あまりに勢いよく首を振りすぎて、頭が少しクラっとしてしまう。
嫌なわけない。

