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雨が好き
第60章 紅葉狩り

あれこれとおしゃべりをしながら、歩いていると、あっという間に登山道にたどり着いた。やはり大きな案内板がある。
「ここって、実は付近じゃ有名なスポットなんですよ」
蒼人さんが言う。平日じゃなければそれなりに混んでいるかもしれない、ということだった。
道が簡易舗装のアスファルトから、砂利道に。
そのうち、土の道へと変わっていく。
草木が生い茂る山道は、いっそうひんやりとしていて、空気まで清涼な感じがした。
「疲れたら言ってくださいね・・・」
蒼人さんが声をかけてくれる。
私はやっぱり山道を歩くのは慣れなくて、斜面でよろけたり、砂利に足を取られそうになる。それに引き換え、彼の足取りはとてもしっかりしていて、とても少し前まで松葉杖をついていたとは思えないほどだった。
ずんずんと力強く登っていく後ろ姿は、とても頼もしく見えた。
「ここって、実は付近じゃ有名なスポットなんですよ」
蒼人さんが言う。平日じゃなければそれなりに混んでいるかもしれない、ということだった。
道が簡易舗装のアスファルトから、砂利道に。
そのうち、土の道へと変わっていく。
草木が生い茂る山道は、いっそうひんやりとしていて、空気まで清涼な感じがした。
「疲れたら言ってくださいね・・・」
蒼人さんが声をかけてくれる。
私はやっぱり山道を歩くのは慣れなくて、斜面でよろけたり、砂利に足を取られそうになる。それに引き換え、彼の足取りはとてもしっかりしていて、とても少し前まで松葉杖をついていたとは思えないほどだった。
ずんずんと力強く登っていく後ろ姿は、とても頼もしく見えた。

