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雨が好き
第60章 紅葉狩り

30分くらい登り続けただろうか、そろそろ足がガクガクしてきた・・・と思った頃に、「休憩しましょうか」と蒼人さんが言ってくれて、私はほうと息をついた。
多分、これ、私に気を使ってくれているんだよね。
蒼人さんひとりだったら、もっともっと先に進めたんじゃないかな・・・。
倒木のきれいなところを選んで、座る。
そして、麦茶を一口。
蒼人さんも一口飲んでいた。
「なんか・・・私いると遅くなっちゃいますよね・・・」
やっぱり、私は足を引っ張ってるのではないだろうか、と、思ってしまって。
でも、そんな私を見て、蒼人さんが柔らかく笑った。
「みなとさんとのハイキングの時間が、早く終わっちゃったら、寂しいじゃないですか」
とくん、と、私の心臓が鳴った。
「それに、急いでなんてないですし。歩くことが目的ですから」
さあ、行きましょうか。
蒼人さんが立ち上がる。私も慌てて後を追う。
多分、これ、私に気を使ってくれているんだよね。
蒼人さんひとりだったら、もっともっと先に進めたんじゃないかな・・・。
倒木のきれいなところを選んで、座る。
そして、麦茶を一口。
蒼人さんも一口飲んでいた。
「なんか・・・私いると遅くなっちゃいますよね・・・」
やっぱり、私は足を引っ張ってるのではないだろうか、と、思ってしまって。
でも、そんな私を見て、蒼人さんが柔らかく笑った。
「みなとさんとのハイキングの時間が、早く終わっちゃったら、寂しいじゃないですか」
とくん、と、私の心臓が鳴った。
「それに、急いでなんてないですし。歩くことが目的ですから」
さあ、行きましょうか。
蒼人さんが立ち上がる。私も慌てて後を追う。

