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第61章 日帰り温泉

そして、温泉施設に。
蒼人さんが案内してくれたのは、日帰り温泉と、休憩所と、食事処が一緒になったような施設だった。マッサージなんかも受けられるらしい。

「平日の夕方前だと、そんなに高くないんです」

温泉は思った通り、混浴ではなく（当たり前だ）、
男女の浴室が別れていた。

「ええと・・・１時間位？ですか？女の人って」
え？そんなにかかるかしら？
私が戸惑っていると、
「まあ、早く出たら、あそこの休憩スペースで待っていることにしましょう」

蒼人さんが指さした先には、畳敷きの休憩スペースがあった。思い思いにゴロゴロできるような感じみたいだ。

脱衣場の入口でバイバイ。
そっと、中を覗いてみる。

平日のまだ早い時間であったせいか、たしかにあまり人はいなかった。
ロッカーを選んで、服を脱ぐ。フロントで借りたタオルを持って、浴室に。

浴室は石造りでとても広々していた。