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雨が好き
第63章 お墓参り
蒼人さんを励ました人、
『あなたが選んだ仕事だから』と自分が苦しくても笑って好きな人を送り出した人。

あなたは、どんな顔で笑って、
どんな風にお話して、
どんな風に蒼人さんと過ごしたの?

心の中、たくさん、たくさんの疑問符が舞う。

蒼人さんが、お墓にお水をかけた。
 一回、二回、三回・・・。
そして、バックからお線香を取り出して、火をつけて、墓前に供える。

お花とか、本当は持ってきたほうが良かったのかな?
私が思ったことが伝わったのかもしれない。蒼人さんが話し始めた。

「前はもっと頻繁に・・・それこそ月命日ごとに来ていたんだ。
 その時はお花を持ってきていたんですけど、去年から年に一度にしようって・・・
 それで、お花も止めたんです。」

しゃがんだ姿勢のまま、彼は両の手を合わせ、頭を下げた。
その姿は、神聖なものに、祈りを捧げる神官を思い起こさせた。
どうしていいかわからなかった私は、とりあえず、立ったまま頭を少し下げてみた。

たっぷり1分以上は沈黙していただろうか、蒼人さんが目を開けた。
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