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雨が好き
第72章 夜語り

【夜語り】
「いや、しかし、そういうわけには・・・」
「それは絶対ダメ、です!」
お父さんと蒼人さんとが侃々諤々とお話している。
お泊りする、ということまではすんなり決まったのだけど、問題は寝る場所だった。
『みなと町』の二階が居住スペースなのだけど、お風呂、トイレ、ダイニング以外は、お父さんの部屋と私の部屋、それから倉庫に使っている部屋がひとつあるだけなのだ。
客間、というものがない。
そういうわけで、最初は「お父さんの部屋に高槻くんと妹さん、みなとの部屋に私とみなとが寝る」とお父さんが言ったのだ。
それで決まりかけた所、むっくりと起き出した水際さんが、
「お泊り〜♡
私はぜーったいにみなとちゃんと寝るの!」
と言い出し、紛糾し始める。
「いや、しかし、そういうわけには・・・」
「それは絶対ダメ、です!」
お父さんと蒼人さんとが侃々諤々とお話している。
お泊りする、ということまではすんなり決まったのだけど、問題は寝る場所だった。
『みなと町』の二階が居住スペースなのだけど、お風呂、トイレ、ダイニング以外は、お父さんの部屋と私の部屋、それから倉庫に使っている部屋がひとつあるだけなのだ。
客間、というものがない。
そういうわけで、最初は「お父さんの部屋に高槻くんと妹さん、みなとの部屋に私とみなとが寝る」とお父さんが言ったのだ。
それで決まりかけた所、むっくりと起き出した水際さんが、
「お泊り〜♡
私はぜーったいにみなとちゃんと寝るの!」
と言い出し、紛糾し始める。

