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雨が好き
第81章 学園祭

【学園祭】
「みなとちゃんさ、『みなと町』でさ、学園祭に出店できないかな?」
1月のある木曜日、その日は休みだという水際さんが、『みなと町』のカウンターで、こう言った。
学園・・・祭?
水際さんによると、水際さんが通っていた大学のサークルの後輩から、出店をしたいんだけどアイデアないかと相談を受けたのがきっかけだったらしい。
ちなみに水際さんが所属していたのはファッションサークルだそうだ。
そういうのがあるみたい。
水際さんは『田舎者のファッションサークルだから大した活動できなかったんだけどさ』などと言う。
その大学の学園祭が2月にあるらしいのだ。
「本当はさ、ファッションショーやろうって言ってたんだけど、急遽ステージが使えなくなっちゃったみたいで、出し物困ってるって言っててさ。物販とかも考えたんだけど、そうだ、『みなと町』の出張カフェとかどうかなって・・・」
そういうこと、みたい。
お父さんをちらりと見ると、少し考えて、
「いいんじゃないか」
等と言ってくれた。
ただし、みなとが主体でやるんだぞ、と。
それを聞いて、少しドキンとしてしまう。
不安になってしまったのだ。
「みなとちゃんさ、『みなと町』でさ、学園祭に出店できないかな?」
1月のある木曜日、その日は休みだという水際さんが、『みなと町』のカウンターで、こう言った。
学園・・・祭?
水際さんによると、水際さんが通っていた大学のサークルの後輩から、出店をしたいんだけどアイデアないかと相談を受けたのがきっかけだったらしい。
ちなみに水際さんが所属していたのはファッションサークルだそうだ。
そういうのがあるみたい。
水際さんは『田舎者のファッションサークルだから大した活動できなかったんだけどさ』などと言う。
その大学の学園祭が2月にあるらしいのだ。
「本当はさ、ファッションショーやろうって言ってたんだけど、急遽ステージが使えなくなっちゃったみたいで、出し物困ってるって言っててさ。物販とかも考えたんだけど、そうだ、『みなと町』の出張カフェとかどうかなって・・・」
そういうこと、みたい。
お父さんをちらりと見ると、少し考えて、
「いいんじゃないか」
等と言ってくれた。
ただし、みなとが主体でやるんだぞ、と。
それを聞いて、少しドキンとしてしまう。
不安になってしまったのだ。

