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雨が好き
第82章 ふたつの内緒

蒼人・・・さん?
「うーん・・・この間のよりおいしい・・・けど、もう少し・・・コクがあった方が、いいかなあって」
やっと言葉を見つけた、みたいな感じ。
「えー!お兄ちゃん、キビしくない!?十分おいしいと思うけどなあ」
水際さんがまた、こくこくとコーヒーを飲む。
飲んで、うん、おいしい、とまた独り言のように。
そう、今日は、何度目かの試飲会。
私は、水際さんから誘われた学園祭に向けて、準備をしている。
ラテアート、は意外に簡単にクリアできてしまった。
スチームミルクさえ上手くできれば、あとは、注ぎ方の工夫をするだけだった。
それに、学園祭の飲み物提供を私一人でするわけにはいかない。
だから、図案もすぐにできる簡単なもの、に限られるわけだ。
具体的に言えば、ハート、リーフ、の2種類
これなら、大学生たちでも、ちょっと練習すればできそうだ。
これでいいかな・・・と思っていたのだけど、学園祭に『みなと町』として出店すると聞いた蒼人さんから
『新メニューとか作ってみたら?』
と提案されたのだ。
「うーん・・・この間のよりおいしい・・・けど、もう少し・・・コクがあった方が、いいかなあって」
やっと言葉を見つけた、みたいな感じ。
「えー!お兄ちゃん、キビしくない!?十分おいしいと思うけどなあ」
水際さんがまた、こくこくとコーヒーを飲む。
飲んで、うん、おいしい、とまた独り言のように。
そう、今日は、何度目かの試飲会。
私は、水際さんから誘われた学園祭に向けて、準備をしている。
ラテアート、は意外に簡単にクリアできてしまった。
スチームミルクさえ上手くできれば、あとは、注ぎ方の工夫をするだけだった。
それに、学園祭の飲み物提供を私一人でするわけにはいかない。
だから、図案もすぐにできる簡単なもの、に限られるわけだ。
具体的に言えば、ハート、リーフ、の2種類
これなら、大学生たちでも、ちょっと練習すればできそうだ。
これでいいかな・・・と思っていたのだけど、学園祭に『みなと町』として出店すると聞いた蒼人さんから
『新メニューとか作ってみたら?』
と提案されたのだ。

