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雨が好き
第94章 眠れぬ夜
それは、耀さんの顔
水際さんにチョコレートを渡せて、喜んでいた表情
照れくさそうに、またお話ができると言っていた弾んだ声
なんとなく、思った。
耀さんだったら
私と同じ目線で
話ができるんじゃないかって・・・
「明日・・・電話してみようかな」
独り言のように言った声は、ちょっとだけ震えているようで、
薄暗い寝室で、応える人はもちろんいないのだけれど、
それでも、その言葉は、私の大事な決断を後押ししてくれているような
そんな気がした。