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甘いピンクの果実
第2章 元アイドルで女子アナの生島絵梨花の女子校時代
 「ここ来たかったんだよね」秋葉乃はアパートと駅の間にあるチェーン店ではない個人経営の焼き肉屋だ。個室はないが仕切りが高いので個室風になっている。適当に頼むよといって注文したら嘘だろそういいたくなった。男の人とふたりきりでご飯なんかいったことないから緊張して食べれない。そんなことをいった絵梨花は美味しそうといい、ちょっと食べていいですか。塩タンからはじまり上ミノに上カルビにレバーにてっちゃん。絵梨花はおいしいおいしいと連呼して焼いた肉を遠慮くなく頬張る。見ていて気もちいい。ワタシ食べれません。そういわれるよりよく食べるな。それは見ていて気もちいい。店長ももっと食べてくださいよとまでいわれた。
 「でもよくわかったな。あの店で店長になったの」秋葉乃は追加した上カルビを焼きながらいう。
 「消防署のほうのアギノギで働いてるって面接のとき」
 「確かにいったな。でも研修して元の店に戻れるかどうかはわからなかったのに」秋葉乃は焼けた上カルビをテングで絵梨花の小皿に乗せる。
 「えっ、そうなんですか。」
 「そうちょうど神無月の店のオーナーが新店舗を出すのが決まってて、あたらしい店で店長を任せてくれる予定だったらしい。元の店、消防署の近くの店。そこのスタッフ何人か連れてっていいっていわれたけど、場所がぜんぜんちがうから、それはどうかなって思って、元々いた店長に相談したら、自分があたらしい店に行きますってオーナーに直談判した。上昇志向の強い人だから、ゆくゆくは神無月エリアの店舗を任せられたいんだろう。それで元居た店長が新店舗に移った」
 「じゃあ、ホントに偶然だったんだ。今日ワタシたちが逢えたの」ワタシたちはいいと思った。思わずにやけそうになったが「ちがうだろ。こっちの話よりそっちの話を訊きたい。だから逢いに来てくれたんだろ」
 「そうです。でもなにから話をしていいかわからないんです」絵梨花は眼を秋葉乃があたらしい肉を焼く網に視線を向ける。美味しそうとは思ってはいない。秋葉乃は気づいた。公園で声をかけられたときもそうだったし面接のときもそうだった。アーモンド形のおおきな黒の瞳はいつもそらさず話をするときは眼はあっていた。いいにくいことがあるのだろう。
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