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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第3章 女中 千勢(ちせ)

「有難う存じます。つきましては、月曜から土曜は夕方早目に登校しますので、夕餉やお風呂、夜具のお世話は、私か非番の女中が代りますが、行き届かずにご不便をおかけすることもあろうかと存じます。また、千勢が夜にお部屋にうかがえるのも、遅い時間になりますので、ご容赦をお願いいたします。」
「よく分かりました。昼間も、女中仕事をなるべく軽くして、勉学の時間をとってもらって結構ですから。それにしても、最近は、夜間女学校が増えているとは聞いていましたが、身近にもいたとは・・・。千勢さん、立ち入ったことを訊きますが、女子医専を目指すというからには、何か特別の思いがあるんでしょう。」

