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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第1章 女中頭 幸乃(ゆきの) ~ 「西片向陽館」の秘密
 「この続きは、良枝と、ということにしていただいて・・・。あの娘(こ)は、半年ほど前に奉公に来まして、下働きをしておりましたが、だいぶん慣れてきましたので、今度、吉川様をお相手に初めて当番をさせたいと存じます。最初は、経験の長い女中とどちらが良いかとは思ったのですが、何もかも女中任せにするのではなく、良枝なら、至らないところも多いかもしれませんが、吉川様のお好みを遠慮なく仰ってもらえるかと。ここでご自分なりの、新しいお暮しをお始めになって下さいまし。普段の生活のことも・・・、お床でのことも。」

 誠一が、しみじみした口調で言った。 「今日は、思いもかけないお話を聞いて不安も残りますが、幸乃さんの手ほどきのお陰で、新しい生活を始められそうです・・・。ところで、こういう奉仕をしてもらった時には、どの位の心付けをすればいいのですか。」

 「そのお気遣いはいりません。向陽館は、特別なお家柄の御子弟のための下宿で、月々のお代は、上級の官吏やお勤め人のお給料ほどにもなりますから、お陰様で、女中たちも十分なお手当てをいただいて、それぞれ実家に仕送りも出来ております。」 幸乃は、胸元や裾を整えて正座し直し、頭を垂れて言葉を継いだ。
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