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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)
それを聞いた誠一が、ゴクリと唾を呑み込み、身を固くするのを見た清は、口元に微笑みをたたえたまま無言で部屋の隅に移り、誠一に背を向けて綿紬の帯を解き始めた。綿紬を脱ぎ、襦袢を肩から落とした清の胸に、晒(さらし)がきつく巻かれているのに気付いた誠一が、驚きの表情で凝視していると、清がその晒(さらし)を絡め取りながら振り向いて、 「女中仕事をしていて胸が揺れますと、身動きがしにくい上に、前身ごろが開き気味になって不調法ですので、こうして締めているのでございます。」 と、はにかみながら言った。
晒(さらし)が取れた清の胸に、張りのある円錐型の大きな乳房が突き出た。乳房の下半分は丸く膨らみ、上半分が反り上るように滑らかな曲線を描いて、その先端で茶褐色の乳首がツンと上向いている。誠一は、今までに見たことのない肉感的な乳房に目を見張った。