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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)
清が、深呼吸をしてから胸に当てられた誠一の手を取って、一緒に湯船を出ると、普段は置かれていない膝高で大ぶりの洗い椅子に腰かけさせた。椅子の様子を気にする誠一に、清は、 「これは清が用意したもので、ご主人様にお風呂でご奉仕させていただく時に使っているものでございます。使い勝手がよろしいのですよ。」 と言ってから、 「先ずは、お背中(せな)をお流ししましょう。」 と、体中を丹念に洗っていった。
最後に、誠一の広げた脚の間に正座して、石鹸を泡立てた両方の手のひらで股間を優しく撫でるように洗うと、男根がその手のひらから飛び出すように跳ね上がった。清は、 「ご主人様が、今夜はゆっくりと仰ったのですからね。まだまだ先がございますから、我慢なさいませ。」 と言って、誠一を見上げて微笑んだ。誠一は、三十路の女性の子供を叱るような口調に、少し母性めいた魅力もあることを感じ取った。