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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)
誠一は、長湯に加えて、初めて経験した粘液を使った濃密な性技に、心地よい気怠さを感じながら、「座敷」の手火鉢の脇で、畳に仰向けに寝て休んでいると、襖を隔てた「次の間」から、清の 「ご主人様。夕餉の用意が整いました。」と呼ぶ声が聞こえた。誠一は、ゆっくり起き上がると、襖を開けて、お膳の前に<あぐら>に座った。
「ご主人様。少しお疲れになりましたか。長湯の後にと思い、雑煮に用意した<村上の塩引き鮭>の残りで、濃い目の汁を作って参りましたので、どうぞこれから口をお付けください。」
「・・・ああ、塩気が体に染みわたります。気遣いを有難う。」
「お食事でお疲れを吹き飛ばしていただいて。うふふ・・・。まだ夜は長うございますからね。」
微笑みながらの清の言葉に、誠一は背中をゾクリとさせたが、年上の女性に感じていた気後れも、いつの間にかなくなり、料理に箸を付けながら、寛(くつろ)いだ世間話をしていた。そろそろお膳も終わる頃に、興味のままに訊いてみた。 「あの粘液には驚きました。海藻から作ると言っていましたが、清さんはどうしてあんなものを知っているのですか。」
「ご主人様。少しお疲れになりましたか。長湯の後にと思い、雑煮に用意した<村上の塩引き鮭>の残りで、濃い目の汁を作って参りましたので、どうぞこれから口をお付けください。」
「・・・ああ、塩気が体に染みわたります。気遣いを有難う。」
「お食事でお疲れを吹き飛ばしていただいて。うふふ・・・。まだ夜は長うございますからね。」
微笑みながらの清の言葉に、誠一は背中をゾクリとさせたが、年上の女性に感じていた気後れも、いつの間にかなくなり、料理に箸を付けながら、寛(くつろ)いだ世間話をしていた。そろそろお膳も終わる頃に、興味のままに訊いてみた。 「あの粘液には驚きました。海藻から作ると言っていましたが、清さんはどうしてあんなものを知っているのですか。」