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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)
「実は、清さんのような年上で経験豊富な女性を前にして、ずっと気が張っていたんだけど、今夜のその恰好を見ると、私も清さんもここで普通に暮らしているんだと思えてきて、寛(くつろ)いだ気分になってきました。このまま、添い寝をお願いします。」
「そのように仰っていただけると、清も嬉しゅうございます。先日の夜も今日も、ご主人様のお気持ちもお察ししないまま、清から少し出過ぎた振舞いをしているのではないかと案じておりました。」
「いやいや、そのようなことはない。私が清さんにお願いしたのは<経験が浅くて振舞い方が分からないので、何でも教えてくれ>ということだけど、こうやって、いろいろと気配りをしながら寄り添ってくれるので、とても有難いよ。」
「先日も申し上げましたが、ご主人様はそのように、女中相手にもご自分の気持ちをはっきりと伝えて下さるので、本当に安心してご奉仕させていただけます。さあさあ・・・。それでは、この後はご主人様のお気持ちのままに振舞って下さいまし。清は何でもいたしますから。」