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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)

 戸田は、清が縛られて抱かれる度に見せてきた、激しい絶頂の表情を思い返すと、実は清にも<緊縛>される快感を覚えた、何らかの過去があったのではないか、とも思った。そして、この色香の漂う年増女中の、うかがい知れない過去に、凄みさえ感じたのだった。

 ・・・・・戸田が、そのようなことを思い返しているうちに、清は朝餉の膳を下げていった。廊下に出ようとする清の、豊かな肉付きの腰が揺れる後姿を見ながら、今夜は、新しく入手した<緊縛秘伝帳>の中から、どの縛りを試してみようかなどと、知らず知らずに考えて勃起している自分に気付いて、我に返ると一人で赤面した。

                   ☆
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