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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)

 その日の夜、夕餉の下膳をした清は、いつもの紺地の寝間着に着替え、その上に光沢のある灰緑色の小千谷紬で仕立てた羽織を着て、「座敷」に入った。戸田が、厚手の藍染伊予絣で仕立てた寝間着姿で、電気ストーブの前に座って綿袋から麻縄を取り出しているのを見て、その脇に正座すると、持ってきた九谷の茶器が載った丸盆を置き、急須から大ぶりの湯呑に茶を注いだ。そして、それがいつもの決まった手順であるかのように、無言のまま部屋の隅に立ち、後ろ向きになって寝間着の腰紐を解いた。

 裸になった清は、羽織だけを肩から背中に掛けて敷布団の真ん中に正座すると、指を膝前に突き、戸田に向かって深く頭を下げた。その様子を、お茶を啜(すす)りながら見ていた戸田は、縄を手にゆっくりと立ち上がり、清の背後で膝立ちになって、羽織を取り除いた。
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