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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第4章 女中 清(きよ)
「清、今度手に入れたこの<緊縛秘伝帳>という本には、縛り方の図が載っているので、これまで見よう見まねでしていたことを、きちんと練習してみたいんだ。」
「はい、今朝お求めがあった時から、承知しております。どうぞ、お気の済むまで清の体をお使い下さいませ。」
「この本によると、愛好家の間では、それぞれの縛り方にも名前がついていたのだね。今までよくお願いしていたのは、<後手小手縛り>というのだそうだが、それにも少し付け加える工夫があるようだ。今日は、それに、新しく<屈脚固定縛り>を加えて、上半身も下半身も縛りたいんだ。図を見ながらで少し時間が掛かるかもしれないが、すまないね。」