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第2章 女中　良枝

　やがて、体の芯に快感の昂まりを覚えた良枝が、無意識に腰をしゃくりあげると、蜜壺の一番奥で、肉ヒダが亀頭を渦巻のように回し撫でた。その強い刺激に堪（こら）え切れず、誠一は一気に射精した。良枝の蜜壺がきつく収縮し、腹が波打った。良枝は、蜜壺に咥（くわ）え込んだ男根が、根元からカリまで何度も膨らみ、精がほとばしる生温かさを感じ取って、安心したように深く息を吐いた。

　誠一は、全身が硬直するほどの強い射精感の余韻に浸りながら、まだ硬さを失わない男根を良枝に突き立てたまま、その上半身を優しく抱いて、薄く口を開けて眠っているかのような良枝の顔をじっと見ていた。しばらくすると、良枝は目を開け、自分を見つめる誠一に気付いて、我に返ったかのように半泣きの表情を作り、その夜三度目に　「嬉しゅうございます。」　と言ってから、しばらく間を置いて、　「ご主人様。良枝は、体は痩せて子供っぽいし、殿方がお好みになる所作も知らなくて拙（つたな）いし、お気に召していただけなかったかと、案じております。」　と、殊勝なことを言った。