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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第2章 女中 良枝
やがて、誠一は、良枝の足首を肩に掛けてから上体を強く前に倒し、その華奢な体を二つにへし折るかのように屈曲させた。良枝の腰が浮き、男根が真上から一段と深く突き刺された。良枝が、その夜初めて大きな声を出した。悲鳴に似た歓喜の声だった。誠一は、尻を閉めて絞り込むように精を注いだ。そして、一気に男根を引き抜き、横転して体を投げ出して、良枝と並んで仰向けになった。
呼吸するように開閉する蜜壺の口から溢れ出る白濁の液が尽き、二人の荒い息遣いが収まったころ、良枝は両腕を胸の前に畳んで横向きになり、誠一の脇に潜り込んだ。誠一が、良枝の目が潤んでいるのに気付き、指先でそっと頬を撫でてやると、良枝は、無言のまま恥ずかしそうに、誠一に寄り添った。誠一が手を伸ばして、枕元の卓上スタンドを消すと、晩秋の月明りに照らされた書院窓の障子が、青く浮き上がった。