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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第2章 女中 良枝
良枝は、硬い表情を見せながらも、両手で屹立した男根を握ってから、ゆっくり口を寄せた。そして、静かに目を閉じ、ほんの少し口から出した小さな舌の先で、亀頭をチロチロと舐めたり、薄く開いた唇で、おずおずとカリまで浅く咥えたりする動きを繰り返した。それは、下宿に入った日の午後に同じ部屋で経験した、幸乃の濃厚な口技とは全く違って、亀頭がむず痒く感じる程度の淡白な動きではあったが、まだあどけない顔を火照らせて、必死で男根に吸い付く良枝を、仁王立ちのまま見下ろす視覚を初めて経験して、誠一は、更に強く欲情した。
誠一は、良枝の頭に両手を添えて、その口からゆっくりと男根を離し、 「良枝、着物を脱げ。」 と、初めて良枝に向かって命令口調で言った。良枝が、部屋の隅で膝立ちで後ろ向きになり、足袋を取ってから綿紬を脱ぎ、布団に戻って肌襦袢の前を開けて仰向けに寝た。誠一が、その華奢な体を包み込むように覆いかぶさって、口を吸った。しかし、良枝を激しく抱きたい気持ちが昂まったその瞬間に、ふと、女性経験の浅い誠一には気になっていたことが頭をよぎり、挿入を躊躇して、遠慮気味に良枝に問うた。