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東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第2章 女中 良枝

 「西片向陽館」に入って数日、女中との接し方を計りかねていた誠一だったが、土曜日に良枝の健気(けなげ)な気持ちに触れ、濃密に過ごしたことで、<女中には思いやりを持ちながら、自然な感情で接していけばよい>のだと、糸口を見つけたような気がした。そして、翌日の日曜日には、夕餉の後、再び良枝を激しく抱いた。日付の変るころ、何回も誠一の精を受け入れた良枝は、脱力した手脚を広げたまま、布団の上に横たわっていた。

 良枝の、誠一への当番が終わる夜が更けた。夜明け前、横寝の恰好で、誠一の胸に手を置いて添い寝していた良枝は、静かに布団を出て、剥ぎ取られたまま畳の上にあった寝間着を引き寄せ、手早く着ると、少し足元をふらつかせながら、女中部屋に戻った。そして、綿紬の身支度をすると、<かまど>の火起こしのため、台所に向かった。当番を勤めるようになっても、朝一番の下働きは、年少の良枝の仕事だった。

(第1話 了)
 
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