この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
東京帝大生御下宿「西片向陽館」秘話~女中たちの献身ご奉仕
第2章 女中 良枝

 笠井は、良枝の不安をなるべく和らげようと、静かな口調で 「幸乃さんは行ってしもうたが、心配することはありゃあせん。いきなり押し倒したりはせんでの。良枝ちゃんは、こうして男と二人きりで部屋にいることにも慣れんのじゃろ。先ずはそこからじゃ。もう少しこっちに来て、一緒に音楽でも聴いて、少しは気を楽にせんかの。」 と、声を掛けた。

 良枝は、下を向いたまま、両手を畳に突いて、正座の膝を滑らせ、ほんの少しだけ笠井に近付いた。それを見た笠井は、立ち上がって電気蓄音機のレコードを入れ替え、良枝のところまで近付いて、その横に<あぐら>に座った。 「このレコードは、関谷敏子という歌手での。ブラームスの子守歌というんじゃ。穏やかな曲じゃけぇ。まあ、聴いてみんさい。」 と言いながら、肩を寄せると、良枝は肩をすぼめて、さらに身を固くした。
/259ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ