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ホームステイで調教されて…
第16章 葛藤
 邸宅に着いた菜緒は意を決して中に入る。正門も玄関も指紋認証で開いた。人の気配は無い。部屋に戻り急いでシャワーを浴びた。ボトルの水で洗浄してもやはり気になった。バスローブを羽織ってベッドに横たわる。
 やはりどうやってもオナニーできない。この苦しみを、あと5日も味わえというのか。そうだ!地下室に行けば鍵があるかもしれない!!あ、でもダメだ。戻ってこられないのだ。指紋認証で開くのはここから地下までだけだ。夫婦の寝室にあるのでは?でも勝手に入って探す勇気はない。見つかった時を考えると恐ろしかった。
 集中できるわけはないのだが、菜緒は宿題にとりかかった。デスクに向かっても下半身はムズムズしたままだ。欲望との戦いだった。 
 しばらく勉強し、夕食はどうしようかとキッチンに行ってみた。ベスがいて、もしよろしければ20分後にダイニングでどうぞということだった。宿題の続きをやってから、豪華なダイニングにポツンと座る。素晴らしく美味しいステーキとマッシュポテト、焼き立てのパンを頂いた。食事を終えて出るころに夫妻が入ってきた。
「あら、ナオ。もう食べ終えたの?学校はどうだった?」
「もう美味しくいただきました。学校は宿題が多くて大変です」
「そう、しっかり勉強するのよ」
「はい」
あまりに自然な笑顔で話しかけられ戸惑ってしまった。
 貞操帯や調教のことについては何も触れてくれない。こんなに苦しんでいるのに。かといって、菜緒から何と言えばよいのだろう。外してくれとか、調教してくれとか、言えるわけがない。菜緒は必死に平静を装って生活することにした。
 翌日も、その翌日も、同じ苦しみに耐えながら学校と屋敷を往復した。

 水曜の放課後、もう限界だと感じた。帰ったら真っ先にお願いしよう。この疼きをどうにかして欲しい、と。
 急いで帰ったが人の気配は無い。この時間帯はみんな忙しいのだろうか。どうしたら良いのだろう。部屋に戻った菜緒は、ベッドに何か包みを見つけた。
《辛いでしょうから、良かったらお使いください》
ベスからだった。
 
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