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脳内妄想短編集
第1章 ヒモ
私の胸に、彼の手が触れます。彼は悟られまいと平静を装っていましたが、息遣いから興奮が伝わってきていました。
視覚からの刺激のせいでしょうか。もしかしたら、媚薬の効能もあるのかもしれません。彼はもう勃起しているのかななんてぼんやりと考えながら、彼が私の体を洗い終えるのを待ちました。
「ありがと。もういいよ」
「マジ、友梨香さん変態」
さすがに下まで洗ってもらうと濡れてしまったのがバレますし、そこで止めました。
「じゃあ、今度はこっちが洗う番ね。脱いで?」
「……俺は結構です」
予想通りに拒否されました。脱衣所で膝をつきながら、わずかに足を内股にしている彼の様子から、おそらく反応してしまったのでしょう。ここで引いたら、女が廃ります。私が食い下がると、彼は小声で言いました。
「友梨香さんが変なことさせるから、起っちゃったんすよ。……もうほんと勘弁してくださいよ」
「そんなんで、将来立派なヒモになれると思ってんの?」
「あんなん冗談に決まってんじゃないすか。まさか本気にしてたんですか? マジ馬鹿じゃないの?」