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脳内妄想短編集
第1章 ヒモ
職場に彼が入り、一緒のポジションだった頃から、一見すると中学生みたいだった幼い容姿をよくからかっていました。
「そーゆんじゃなくて」
「もう、なんでもいいから寝るよ! ほらヒモ、添い寝添い寝!」
私は酔っ払い親父のごとく、彼に密着します。彼は私から逃げるように壁際に張り付き、私に背を向けました。それでもベッドにとどまることにしてくれた彼に、私は内心感謝しました。これでまたイタズラができます。
私は目を閉じ、寝たフリをしました。そろそろ二回目に飲んだ薬が効いてくる頃です。一回目の媚薬の効用も彼の体にはまだ残っているはずです。彼がどうなるか、私はすでに睡眠どころではありませんでした。
一応添い寝ということで、彼の体に身をよせながら、寝たフリをしていましたが、どれくらいの時間そうしていたのか、彼が頻繁に身じろぎするようになりました。寝苦しそうに、体を動かしますが、壁と私の体に挟まれているため、大きく動くことはできません。私を起こさないようにとの配慮もあるようで、なおさらでした。彼の息遣いが、徐々に上がっていくのが隣にいると伝わってきます。