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脳内妄想短編集
第1章 ヒモ
休憩中。ラインが一緒だったため、休憩の時間も被りました。うちの職場では、昼夜通しでシフトが入っている場合、昼間三十分、夕方三十分で二回に分けて休憩を取ります。二回目の休憩が被ったのです。
「なんか、体調悪い? 顔赤いよ?」
「いえ、大丈夫です」
意地悪な私は白々しく問いかけました。
「昨日の夜も、あんまり寝付けてなかったんじゃない? なんか寝苦しそうだったよ」
「……起きてたんですか?」
彼は一瞬焦ったような顔をしました。
「何が? 夜中にちらっと起きたことはあったけど、寝てたよ」
「……そうですか」
さすがに、体が火照って寝れなかったとは、彼だって言えないでしょう。媚薬を飲まされているなんて、きっと夢にも思わないでしょう。今だって、体の芯には火がついてどうしようもないはずです。あと五時間も媚薬の染み込んだ制服を来てバイトをするのです。彼の体がどうなるか、私は楽しみで仕方がありませんでした。
「そろそろ戻ろっか。夜はもっと混むだろうし、頑張ろーね!」
「はい、頑張りましょ」
私たちは休憩室をあとにしました。