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脳内妄想短編集
第2章 水中レッスン
予想通り、目的のプールへは三十分ほど早めに着いた。それでも車はそこそこ停まっている。人気のスポットということで、電車やバスで来る客もいるだろうし、多分相当混む気がする。
幸いなことに晴天だから、外のプールも使えるはず。それで少しはお客さん、分散されないかなぁ。
「すごく混んでそうだね。こんなとこで練習なんてできる?」
「競泳用のプールとかもあるので……多分」
「そっか。あたし実はここ来たことなくて」
あたしはスマホでここのプールを検索した。まだプールが開園されるまで、時間がある。どんなプールがあるのか、中の構造はどうなってるのか、一応見ておきたかった。
やっぱり広いだけあって、いろいろなプールがある。画面をスクロールしながら歓声をあげて見ていると、ふいに祐也くんがクスクスと笑い出した。
「璃子さん、はしゃぎすぎ」
「はは、あんまり来ないからさぁ。プールなんて。あ、てかごめんね、祐也くんは水が苦手なのに、プールを楽しむなんてできないよね」
「璃子さん見てると楽しくなるから、大丈夫です」