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脳内妄想短編集
第2章 水中レッスン
不覚にも、その言葉にキュンとしてしまい、あたしは動揺した。いやいや、相手は中一、中一。
「早く水恐怖症を克服して、いっぱい泳ごうね!」
「はい、よろしくお願いします」
そうこうしているうちに、開園時間になった。ぞろぞろと車を降り、中へと向かっていく人混みに混ざってあたしたちも進む。入り口で、従業員のお姉さんにチケットを見せ、そのまま中へと進んだ。
当然、女子更衣室と男子更衣室は別れている。プールの案内板の前で、はぐれないようどこに集合するかをあらかじめ決めておき、あたしたちはそれぞれ更衣室に向かった。
着替えを済ませ、黒いパーカーを羽織り、髪を縛り、ビニールシートと荷物を持ち、準備を整えプールに向かうと、彼はすでに待っていた。
「ごめんね、待った?」
「大丈夫ですよ」
彼も青い半ズボン型の水着の上に、黒いパーカーを羽織っている。そこから覗く薄くて白い綺麗な胸元に、つい視線が行ってしまう。
本当に、体のラインが綺麗な子。触ってみたい、なんて無意識に思ってしまい、あたしはふるふると首を振った。