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脳内妄想短編集
第2章 水中レッスン
彼はそっと、あたしの胸を揉んだ。手のひらで優しく包み、布地の狭い水着越し、肉を掴んだ。物足りないくらいの刺激に、背筋がぞくぞくした。
「また潜るよ」
「……はい」
ふたりでキスをして、再び彼の体を水中へと引き込む。今度は頭まで、水の中に入った。
水中のごぼごぼという音が、耳に大きく響いた。あたしの胸を揉んでいた彼の手が止まる。
水中で、唇を合わせたまま彼の唇を舐める。彼も同じようにしてきた。一度離れて、また、唇を重ねる。
そうして五秒ほどで水面に顔を出した。
「やった、潜れたじゃん!」
何度か深く息を吸って、あたしは叫んだ。ついテンションが上がってしまう。
「はい! 璃子さんのおかげです」
彼も笑った。その頬に触れる。
あたしはまたキスをする。何度でもしたいと思った。水から意識をそらすためとか、そんなの今のあたしには、彼に触れる口実でしかない。
あたしは唇を重ねながら、彼の腹の辺りを、指でつーっとなぞった。彼の体がぴくんと跳ねる。あたしの口の中に、熱い吐息を吐き出した。