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脳内妄想短編集
第2章 水中レッスン
目元のタオルをずらし、あたしの姿を視界に移した。
「はい、お茶」
隣に座り、ペットボトルを彼に差し出す。
「……ありがとうございます」
だけど彼はペットボトルを受け取っても、すぐには飲まなかった。横になったまま何かを考えているような顔で、ペットボトルを見つめている。
あたしは自分のを開けて飲みながら、飲まないの? と声をかけた。
「口移しで飲ませてあげようか?」
そうして一口含んで、彼に顔を近づけた。
もちろん冗談のつもりだったけど、彼は見ててわかるくらい動揺し、真っ赤になった。口に含んだまま、思わず吹き出しそうになってしまった。
からかわれたと気付いたのだろう。彼がむっとした顔をする。頭だけ起こし、あたしの頭を引き寄せて、彼の方から口づけてきた。
含んでいたお茶を、彼の口腔へと流し込む。含みきれなかったお茶が、口の端から少し零れて、飲み下す際に喉がなった。あたしはすぐには唇を離さずに、そのまま舌を侵入させて彼の唇を貪った。
「んっ……」
彼があたしの肩を押す。恥ずかしそうにタオルをかぶり、言った。
「また、大きくなっちゃうからダメ……」