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脳内妄想短編集
第2章 水中レッスン
「今度俺と……最後までしてよ。俺も璃子さんの体、もっと触ったり、璃子さんがイク姿見てみたい」
恥ずかしそうに顔は伏せたまま。
あたしは驚いて、なんて答えようか一瞬悩んだ。同時に彼に対しても、罪悪感のようなものが芽生える。
まだ何も知らない純粋な彼を、汚してしまったような気がする。キスも、エッチなことも、本当は彼がもう少し年を重ねて、好きな人と一緒に経験していくようなことを、あたしが無理やりしてしまった。
あたしにとってはほんのつまみ食い程度の出来事だったけれど、彼にとってはそれなりに大きな出来事だっただろう。
ましてやあたしには彼氏がいる。弄ばれたと彼が怒っても、仕方がない状況だった。
「いいよ、してあげる」
ここで断るのは、あまりに身勝手すぎる気がしてできなかった。
「ただし、裕也くんがもっと大きくなったらね」
「え?」
「まだ十三才でしょ? 犯罪になっちゃう」
あたしは彼の頭を撫でた。
「十八になったら、してあげる」
「……五年後じゃん」
彼はぷうとほっぺを膨らませてみせた。少し打ち解けてみれば、仕草が本当に子供だなぁと思う。