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嘘が下手
第28章 心境の変化
歩き出すと自分がかなり酔っていたことに気づく

初めて会う相手にやっぱり緊張していたんだろう


ガブが電話をすると少し先にサカタがいた

それとガブの友人がもう一人…


初めて入るスナックのカウンターに4人が横一線で座った

奥のボックスにはお客がいたので空くまで待ってくれと言われたのだ

もうひとりの男性は紹介されることもなく一緒に飲み始めた

私はサカタとひとしきり話した

サカタは中学時代の私の先輩

結婚前に10年付き合った元カレとも仲が良かった

そんな懐かしい思い出話を楽しんだ


程なく奥のボックスの客が帰りそちらに移動した

気付けばメンバーはもう一人増えていた

20才の女の子

ガブの隣にいたらしいのだが横並びにいたので今まで気付かなかったのだ

紹介はされなかったが話を聞いているうちになんとなく事情が呑みこめた


彼女はガブにゾッコン

ガブも彼女の事は好きだけど家庭を第一にしたい

そう言いながらも飲みに出る度に彼女に連絡をする

キャバクラで働いている彼女

ガブから連絡がくると仮病をつかってお店を休んでしまう

今日も『熱がある』と言って店を休んだと話していた


酔ってて名前も覚えられなかった私

彼女を「ハタチちゃん」と呼び彼女は私を「ママ」と呼んだ


サカタが一番奥に座りその隣にお店の女の子が座る

その隣にもう一人の男性その隣に私が座る

ガブとハタチは私の真向かいに座ってイチャつき始めた


その彼とは初対面

年齢を尋ねたら私より10才若かった

私は彼と簡単な世間話をしたり仕事の話をしていた

彼はSNSをやったことがないので

私に教えてほしいというので招待した


最初の登録が面倒だというので私が入力する

ハンドルネームが「モモ」なので

私は彼を「モモちゃん」と呼ぶことにした

私と友達登録した

モモちゃんは紳士的で優しかった



この時はまだ

モモが私の今後に大きく関わってくるなんて

思いもよらなかった

  
 
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