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嘘が下手
第34章 必然の繋がり

マモルは今までと変わらずにメッセージをくれた
私もマモルとメッセージを交わしているのが楽しかった
そして
マモル「俺3番目でもいいからリカさんと付き合いたい!」
そう言ってきた
正直すごく嬉しかった
最近はマサトの事を思い出すことも少なくなってきた
私の心の中の比重がマモルに移り始めたのを感じた
私「私もマモル君が好きになってしまったの…」
打ち明けた
ただまだ大きな問題が解決できていない
マサトのコトは考えていなかったが
今更「二股の相手はガブですよ」とは言えなくなった
気持ちは重い
でも自分のまいた種は自分で刈り取らなくてはいけない
そんな悩みで頭がいっぱいの夜
ヒロキが電話してきた
ヒロキ『今、○○で焼き鳥食ってるぞ!
リカも来いよ!』
飲みに出る気分じゃなかった
私『ごめんね!
今日は出られないや…』
ヒロキ『そうか…
じゃ、またな…』
ヒロキは私とマモルの関係が気になっているに違いなかった
それをヒロキに説明する気になれない私
なかなか眠れなかった
ヒロキからメールがきた
ヒロキ「今マサトも来たぞ!
来れないか?」
マサト来たんだ
私「ごめんねー!
また誘って~!」
すぐにマサトにメールする
私「マサトもいたんだね」
しかし返信はなかった
思えばずっとこうだった
一生懸命マサトを追い掛けてきた
惨めな思いもたくさん味わった
心から『好き』と言われたことも
愛されている実感も感じたことがなかった
そう
これでいい
私には思い残すことなんてない
運命的な流れに従おう
マサト
もう
私から連絡するのはやめるね
私はひとり勝手にマサトに決別した

