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第35章 ふたりの男

ガブとのやりとりに戻った

ｶﾞﾌﾞ「俺ってピエロだよね

　　ピエロが恋しても

　　空を飛べるヒーローにとられちゃうんだ

　　だけど女の人の言葉を信じちゃうんだ」


私「私にとってはアナタはヒーローでした

　　でもヒーローは片手で若きヒロインを抱きかかえながら

　　私にもう片方の手を差し伸べた

　　私はその手を掴む気になれませんでした」


ｶﾞﾌﾞ「信じてもらおうと頑張ったのに…

　　一度汚れてしまった手よりも

　　綺麗な手を選んだんですよね」
　

私「違います

　　綺麗な手ではなくあたたかい手だったんです　

　　不安で不安で震える私の手を

　　あたたかく包んでくれた手です

　　
　　モモちゃんと話したんですね

　　彼は何も知らなかったのに…

　　私自分の犯した過ちの責任は自分でとります

　　
　　ガブちゃん今までありがとう！」


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