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嘘が下手
第49章 如来を背負う男
誘ってきた女性はサクラさんと言った
彼女とは初対面だった
婚活サイトで出会ったご主人と結婚を期に
こちらに越してきた方だ
"田舎暮らしが大嫌いだ"
"姑の言ってることが意味不明だ"
自己紹介もそこそこでいきなり愚痴り始めた
激しい性格の持ち主だという事は
なんとなく感じていたけれど
後にサクラさんのご主人からいろいろ相談を受けることになり
刑事事件を犯したが精神科に通院していた過去があり
無罪となったと知って納得できた
私は『結婚ってそんなもんですよ…』
と同じ言葉を返すしかなかった
程なくオサムが到着した
オサムはヒロキに一言二言挨拶して
私達がいる店の奥に入ってきた
「はじめまして!」
3人共で挨拶をする
事前にサクラさんには
もう一人顔を出すとは言ってあった
サクラさんはあからさまにオサムを無視して話し始めた
けれどすぐに帰るというオサムと少し話したかった
オサムは運転があるので烏龍茶を頼んだ
オサムのTシャツの半袖から刺青が見えた
私『墨入れてんだね…』
オサム『うん!上半身はかなりね
これからもっと増やすよ』
背中を見せてもらった
鍛えた逆三角形の背中には
炎をバックに剣を持ち牙を剥き怒る如来の姿があった
私『凄いね~!かっこいいわ!
ガッツリ入っているんだね!』
今までのやり取りの中で
刺青について本人が触れたことはなかった
一瞬マモルと一緒に観た映画を思い出す
オサムは初婚だったが妻は再婚で連れ子が3人
一番上は22才で自分と5才しか変わらないという
妻は私の一つ下だった
だから私との年齢差なんて気にしないというわけだ
30分程話した頃
帰ると言うので店の外まで送る
オサム『俺と会ってどう思った?』
私『どうって?』
オサム『俺と…付き合ってくれる?』
既婚者同士の割り切りの付き合い…
私『う…ん』
オサム『俺のこと好き?』
子供みたいな質問をする
私『好きになりかけてる…』
オサム『じゃ付き合おうよ』
オサムが私にキスをする
そしてまた連絡するねと言って帰っていった
彼女とは初対面だった
婚活サイトで出会ったご主人と結婚を期に
こちらに越してきた方だ
"田舎暮らしが大嫌いだ"
"姑の言ってることが意味不明だ"
自己紹介もそこそこでいきなり愚痴り始めた
激しい性格の持ち主だという事は
なんとなく感じていたけれど
後にサクラさんのご主人からいろいろ相談を受けることになり
刑事事件を犯したが精神科に通院していた過去があり
無罪となったと知って納得できた
私は『結婚ってそんなもんですよ…』
と同じ言葉を返すしかなかった
程なくオサムが到着した
オサムはヒロキに一言二言挨拶して
私達がいる店の奥に入ってきた
「はじめまして!」
3人共で挨拶をする
事前にサクラさんには
もう一人顔を出すとは言ってあった
サクラさんはあからさまにオサムを無視して話し始めた
けれどすぐに帰るというオサムと少し話したかった
オサムは運転があるので烏龍茶を頼んだ
オサムのTシャツの半袖から刺青が見えた
私『墨入れてんだね…』
オサム『うん!上半身はかなりね
これからもっと増やすよ』
背中を見せてもらった
鍛えた逆三角形の背中には
炎をバックに剣を持ち牙を剥き怒る如来の姿があった
私『凄いね~!かっこいいわ!
ガッツリ入っているんだね!』
今までのやり取りの中で
刺青について本人が触れたことはなかった
一瞬マモルと一緒に観た映画を思い出す
オサムは初婚だったが妻は再婚で連れ子が3人
一番上は22才で自分と5才しか変わらないという
妻は私の一つ下だった
だから私との年齢差なんて気にしないというわけだ
30分程話した頃
帰ると言うので店の外まで送る
オサム『俺と会ってどう思った?』
私『どうって?』
オサム『俺と…付き合ってくれる?』
既婚者同士の割り切りの付き合い…
私『う…ん』
オサム『俺のこと好き?』
子供みたいな質問をする
私『好きになりかけてる…』
オサム『じゃ付き合おうよ』
オサムが私にキスをする
そしてまた連絡するねと言って帰っていった