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嘘が下手
第51章 刺青の呪縛
エリーの話が落ち着くとお互いの話をする


私が少し前に乳がん検診で再検査になった話をした

検査結果の出る診察は3日後だった


指先が冷えてくるのがわかった

不安で不安で仕方なかった


ダイキ『俺が一緒にいってやろうか?』


冗談なのはわかっていたけどその言葉で私の涙腺が崩壊した

涙が止まらなくなった

泣くなと言われても止まらなかった


少し落ち着くとずっと笑えるような話をしてくれた

店を出てから私は気分が悪くなり動けなくなってしまった


水を買ってくれて近くの神社で休んだ


先月あった神社の祭の話をしたら


ダイキ『俺、その頃留置所にはいっていた

   知り合いの店で暴れちゃったんだよ』


本当なのか嘘なのかはわからなかった


だけど危機感よりも違和感を強く感じた

それがなんの違和感なのかはこの時はわからなかった



その日はそのままタクシーで帰った


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