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❤性狂育委員会❤
第1章 プロローグ
「先ほどの検品作業の内容と、補足の画像を追加いたしました。こちらをご確認ください。」
タブレットを権蔵に手渡すやよい。
「うむ、これでとりあえず今年度の出荷は完了だな。」
そう言って、タブレットをデスクの端に置き、葉巻を一口吸った。
「ふぅ~~~。」濃厚な紫煙が吐き出され、その甘い香りが室内に漂う。
「これを見てみろ・・・。」
権蔵は、書類をデスクの上に荒々しく投げ出した。紙がバサリと音を立て、散らばった文字が無言の圧力を放つ。「見ろ。政府もやっと、少子化対策に本腰を入れるようだ。だが・・・この内容では、これまで築き上げた我が学園の裏ビジネスに支障をきたす恐れがある。」
彼女は片腿をデスクに預けるように挑発的な姿勢で腰掛け、そして権蔵の方向に軽く体を傾けた。
やよいはデスクに散らばった資料を拾い上げると、ゆっくりとページを捲り始めた。彼女の指先が紙に触れるたびに、僅かな動きさえもが妙に目を引いた。読み進める間、その胸元の開いたブラウスの隙間から彼女の付けているネックレスが微妙に動き、キラキラと光を瞬かせていた。控えめながらも権蔵の目を引くには十分な姑息な手段に感じられた。
「新しい性教育指導要領・・・人口の減少を歯止め・・・。少子化対策における子作り年齢の引き下げ?結婚の多様性?出生率の目標値が3.1人・・・」やよいは持っていたタブレットペンをその深い赤いルージュの唇に当て、資料の内容を呟くように口誦した・・・。
「確かに、これではまだ単なる表面的なプロパガンダですね。」彼女は静かに資料を置き直し、その目には理性的な冷静さが宿っていた。「政府が示す指針としては分かりますが、学園のビジネスに少々不都合ですわ・・・。」
しっとりした甘い視線を権蔵に向け、暫し思案する彼女。その瞳の奥にはどこか別の意図を含んだかのような眼差しに感じられた。
権蔵は座ってる重役椅子を回転させ、やよいから背を向ける。葉巻を口に咥えたまま、目を閉じ黙り込んだ。
室内には水を打ったような空気が流れる・・・。
タブレットを権蔵に手渡すやよい。
「うむ、これでとりあえず今年度の出荷は完了だな。」
そう言って、タブレットをデスクの端に置き、葉巻を一口吸った。
「ふぅ~~~。」濃厚な紫煙が吐き出され、その甘い香りが室内に漂う。
「これを見てみろ・・・。」
権蔵は、書類をデスクの上に荒々しく投げ出した。紙がバサリと音を立て、散らばった文字が無言の圧力を放つ。「見ろ。政府もやっと、少子化対策に本腰を入れるようだ。だが・・・この内容では、これまで築き上げた我が学園の裏ビジネスに支障をきたす恐れがある。」
彼女は片腿をデスクに預けるように挑発的な姿勢で腰掛け、そして権蔵の方向に軽く体を傾けた。
やよいはデスクに散らばった資料を拾い上げると、ゆっくりとページを捲り始めた。彼女の指先が紙に触れるたびに、僅かな動きさえもが妙に目を引いた。読み進める間、その胸元の開いたブラウスの隙間から彼女の付けているネックレスが微妙に動き、キラキラと光を瞬かせていた。控えめながらも権蔵の目を引くには十分な姑息な手段に感じられた。
「新しい性教育指導要領・・・人口の減少を歯止め・・・。少子化対策における子作り年齢の引き下げ?結婚の多様性?出生率の目標値が3.1人・・・」やよいは持っていたタブレットペンをその深い赤いルージュの唇に当て、資料の内容を呟くように口誦した・・・。
「確かに、これではまだ単なる表面的なプロパガンダですね。」彼女は静かに資料を置き直し、その目には理性的な冷静さが宿っていた。「政府が示す指針としては分かりますが、学園のビジネスに少々不都合ですわ・・・。」
しっとりした甘い視線を権蔵に向け、暫し思案する彼女。その瞳の奥にはどこか別の意図を含んだかのような眼差しに感じられた。
権蔵は座ってる重役椅子を回転させ、やよいから背を向ける。葉巻を口に咥えたまま、目を閉じ黙り込んだ。
室内には水を打ったような空気が流れる・・・。